俺のミッション 執筆の目的 その3「平和ぼけ」
こんにちは。はやぶさひろです。
「俺のミッション」執筆の目的その3を書いてみます。
主人公の荻村淳一が何度も騙されたようにお人好しな日本人が多いのは事実でしょう。日本の中ではよい文化なのだと思います。
ではちょっと国際社会の中でのポジショニングを見てみましょう。日本はこの約三十年間、国民の平均所得がほぼ変わっていません。既に韓国の平均所得よりも下回っています。
中国は著者が初めて赴任した2002年には明らかに貧乏でした。ところが2007年1月には中国人民元のレートが香港ドルを上回り、2008年リーマンショックからの回復のため4兆元を投資し世界経済を牽引、2009年にはGDPで日本を抜き去り世界二位になりました。この頃から「どうも向こうの方が金持ちだな~」と感じるようになりました。
拙著にも登場する深セン責任者として引っ張ってきた「唐」は実在をモデルにしています。2004年頃、筆者が福建省の泉州市に営業拠点を開設し、周辺代理店を招いて開設式をしたときのことです。ある製品マネージャとして唐も開設式に参加し製品戦略を説明、二次会の宴会では例のごとく白酒で乾杯という案配でホテルに引き上げたときのことです。
一階にこじゃれたラウンジがあったので、一人でバーボンのロックをダブルで飲んでいたら、白酒に酔っ払った唐が「ふらふら」というか「よたよた」というか?一人でロビーを徘徊していました。「お-、こっちで一緒にウイスキー飲もう!」と声をかけ同じバーボンウイスキーをロックで注文しました。彼は「生まれて初めて洋酒を飲みます」と言ってちびちびと飲み始めました。すると間もなく「気持ちが悪い。トイレへ行ってきます」と立ち上がりロビーに出て行きましたが、力果てその場で吐いてしましました。酒はものすごく好きで強いのですが、中国の白酒は飲み慣れているが、洋酒や日本酒には相性が悪かったのだと思われます。
長くなりましたが、そんな彼とは帰任後も年一回、深センで酒を酌み交わす仲でした。2010年だと思いましたが、中華料理屋で白酒を飲みながら「二次会はどうしますか?海辺のバーで洋酒かワインを飲みましょうか?私がおごります!」と言うではありませんか!「お前、洋酒で吐いたじゃないか!?」「最近は毎晩家でワインか洋酒です(^^)」 何と言う変化でしょうか!
(写真はそんな彼が次代コーポレーションに入ってきた後、2018年5月に深セン海辺のバーで筆者とワインを飲んでいるスナップです)
更に2009年リーマンショック後に100万元で買った深セン南山区のマンションは現在1,500万元に値上がりしており、売り払って地方に引っ込めば一生左うちわで暮らせるという状況です。
唐の話しで長くなりましたが、日本が三十年間悶々としているのに中国は五年で大変身した、ということを考えて欲しいのです。
外資を呼び込み多額の外貨を得て一帯一路やアフリカ諸国への先行投資、科学分野では高度な半導体以外揃いきった程の進歩。南シナ海人口島建設、月の裏でのヘリウム3の採掘?宇宙ステーション打ち上げ、軍事強化……
以上は最近十年位での勢いの一部ですが、明らかに国力の強化、世界一への挑戦です。明確なビジョンをひしひしと感じます。そのためにはお人好しで真面目にやっているだけではダメで、他国との狡猾な交渉、強引な進め方が存在します。
平和ぼけした日本人ではとても国際交渉で勝てず、益々ポジションを失っていくのではないか?と心配する限りです。
中国で法律によって外国人は上場企業の株式も不動産も購入できません。日本では中国人に不動産をどんどん買われています。政府が支援し守る力がないからでしょうか?
世界や日本の状況を知り通用する人材を育てていかなければ飲み込まれてしまうかもしれません。何故そこに力を入れないのか?ということを感じて欲しい、という意図が含まれます。

コメント
コメントを投稿