俺のミッション 執筆の目的 その4-2「成事在人」後半

  こんにちは。はやぶさひろです。

 本日は昨日の続き(外国では日本人だけで大きな事は成せない、ではどうしたか?)を記載します。


 前半は、上海の四営業所長や人事担当女性との関係性強化のことを語りました。

 今回は更に上位職となる部長クラス以上の採用について書いていきます。

 深セン責任者の後釜として京信OBの唐を採用したいきさつは拙著で説明しています。上海営業部長徐の後任としてやはり京信OBの欧陽を採用したことも書かれていますが、その背景をお話ししましょう。

 欧陽の次代コーポ入社日は2017年7月21日でした。彼は京信を2012年に退職し付き合いのあった日系企業で働いていたのですが、2017年3月頃、次代コーポ総経理室に突然電話をかけてきたのです。「荻村さん、欧陽です。ご無沙汰しています。次代コーポの総経理に就任されていると聞きました。是非私を採用してください!」 すごい勢いで売り込みをしてきました。「一度会って話を聞こう」と言うとすぐに会社を訪ねてきて「転職したはいいが製品が簡単すぎてつまらない。京信や次代のようなもっと高度な製品を再度販売したい」ということでした。

 その時はまだ前任の岡田が董事長として残っており、徐を排除する動きを取れませんでした。「徐や金は怪しくありませんか?」と岡田に尋ねてみたらこっぴどく怒られた経験があるからです。採用したい気持ちは山々だが地位的に徐の上海営業部長と競合してしまい、採用理由の整合性が取れない、という矛盾に悩みました。

 ちょうどその直後、岡田が退任し新董事長として森下が就任するニュースを聞くことになります。

 さらにその翌月4月、岡田が徐に吹き込まれ南京所長の周に退職勧告をしてしまいました。その騒動は拙著にしたためましたが、南京所長のポストが空くことになりました。

 6月森下の歓迎会二次会の席で、「徐や金は怪しいと思っていた!一緒に綺麗な会社を作りましょう!」と意気投合し一気に流れは荻村のもとに傾きます。ただし給与50万円以上の幹部を採用するには矛盾のない理屈付けが必要です。

 1.南京所長の代替えが必要なので業界歴の長い即戦力の欧陽を採用する。欧陽は京信時代に南京営業所長を務めたこともあり、代理店や顧客をよく知っている。

 2.しかし欧陽は50歳を過ぎており上海営業部長の徐より10歳も年上である。京信時代の最高地位は部長であり営業所長だけではメンツもないし能力が無駄になる。徐も忙しいので経験を活かし手助けしてやってほしい。部長補佐兼南京営業所長とする。

 以上のような全くもって隙のない稟議書を発行し本社の認可を得たのでした。

 真の目的は徐の不正解明の協力をしてもらい解雇し、その後釜として上海営業部長の席に座ってもらうことです。これは意気投合した新董事長森下との間の極秘整合事項でした。

 そう考えると主人公荻村もまた計算高い用意周到な人間なのでしょうね。よく言えば戦略的である、でしょうが、悪のフォースに導かれると「超狡猾な」ということになってしまうかもしれません。だからこそ徐や呉、その他の不正ロジック解明ができたとも言えます。

 欧陽は京信の若手営業員時代、団塊世代の日本人マネージャに「ノルマ達成だけが全てだ!」「死んでも売ってこい!」「業績魂!」と鍛えられてきたノリがあります。主人公は多くの団塊世代マネジメントに逆らってきた一匹狼なので、そこまではどうなん、と思っていましたが、次代上海販社の生ぬるさに喝を入れ、後任総経理水谷から絶大な信頼を得ているようです。

 徐の不正解明や追い込みにも強引さが功を奏し、のちに空位となった北京(華北)営業部長も兼務し、バイタリティーを発揮しています。

 写真は2018年11月末、筆者と欧陽が安徽省合肥市の顧客を訪問した際のものです。寒かった。




 またしても長文になってしまいました。

 今回はここまでとし、次回「成事在人の補足とまとめ」として追加掲載いたします。

コメント

このブログの人気の投稿

海南島旅行with来期計画

中国語の試験についてⅡ~HKS(漢語水平考試)

five forces 競争戦略など