俺のミッション 執筆の目的 その4-1「成事在人」前半

  こんにちは。はやぶさひろです。

 本日は執筆の目的その4を掲載いたします。


 「成事在人 動人在勢 造勢且在于人」という中国語句を最終章「テセウスの船」で書きました。幕末の三舟の一人である勝海舟の語った「事を成すは人にあり 人を動かすは勢いにあり 勢いをつくるはまた人にあり」を主人公が送別会での皆の活き活きした顔を見ながら、中国語に訳したシーンで登場します。

 外国で日本人だけで大きなことをできるはずはありません。


 上海営業部長「徐」の顔(目つき)や態度を一目見て不審を直感した主人公は、その部下である営業所長四名が徐を嫌っていることも察し、協力者となってもらうべく関係強化を図ります。中国語で仲間に引きずり込むことを「拉拢la1long2」と表現しますが、徐は不当に私服を肥やすべく同じ穴のムジナを得るため「拉拢」、手法として「俺の仲間にならなければ労働契約を解除する」と脅す場合も多くありました。主人公は正義を追求し理想的な会社に作り直すための「拉拢」と言えます。

 徐がどのような手法で不正を働いていたか?は拙著にも書いていますが、いずれチャートで説明したいと準備しています。

 結果的に営業所長四名を仲間にできたことは情報収集や追込みに欠かせませんでした。四名が主人公に協力してくれたのは「荻村総経理なら本気で徐退治をしてくれる」と思ってもらえたからだと考えます。自身に利益がないのに正義感だけで表に出る人は非常に少ない社会です。

 女性人事社員の「江薇jiang1wei1」も徐や呉という不良社員の追込みに大いに力を貸してくれました。三十歳位の女性にこんなことをやらせてよいのか?と心配になるほどの活躍振りでした。原稿ではその行動面も表現しましたが推敲作業で割愛することになりました。彼女の活躍振りも別の機会に紹介しましょう。

 第三章「姑息养奸」(养は養う、奸は姦)で最初のリストラ、八名合法解雇します。八番目に解雇した唯一の人事総務担当(女性)の後釜が江薇となりますが、事前に公募することもできず結局三ヶ月も人事総務なし、という危険な状態での経営を余儀なくされました。サボタージュや不正を働いていた営業がいなくなっても急激な被害は起こりませんが、必須の日常業務をする人がいないと仕事が回らなくなり胃の痛い日々が続きました。

 江薇は入社初日朝、主人公の執務室に挨拶に来ました。「江薇jiang1wei1と申します。よろしくお願いします」と流暢な日本語で言いました。「江jiang1は長江(揚子江のこと)の江、薇wei1は趙薇zhao4wei1の薇ですか?」と主人公は聞き返します。違う漢字で読み方は同じというのはたくさん存在しますので、このような確認をするのです。江は「えーっ!総経理、よくご存じですねー!」と嬉しそうに答えます。何故ならば「趙薇」というのは少し古いですが美貌(可愛らしい美女)で有名な女優だからです。少林サッカーやレッドクリフⅡに出演しています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%AA

 主人公はその時、「拉拢できた」と確信しました。

 八名の合法解雇は序の口で、今後人事大革命を遂行するにあたり人事担当者の存在は非常に重要です。人事担当者が解雇ターゲットと組んでしまうと非常にやっかいなことになります。例えば解雇計画を漏洩されたりしたらドツボです。

 さて、名前の話しに戻ります。確かノードストローム(アメリカの高級百貨店)の社員教育だと思いましたが「人間が最も好きなものは何ですか?」「人間が最も好きな言葉は何ですか?」と問います。「人間が最も好きなものは『自分』です」「人間が最も好きな言葉は『自分の名前』です」と教えます。そこで相手の名前に興味を示している、世紀の美女に当てはめている、それが面白くないはずがありません。

 主人公も「姑息」な手段を使っているかもしれませんが、よい会社に変革するための協力者作りなのでよしとしてください。

 長くなりましたので続きは4-2「成事在人」後半で綴ります。

コメント

このブログの人気の投稿

海南島旅行with来期計画

中国語の試験についてⅡ~HKS(漢語水平考試)

five forces 競争戦略など