タクシーで後ろから衝突された経験3回
病気や医療の話をしているうちに、また思い出してしまいました。
荻村は中国駐在中、タクシーで3回も後ろから衝突されました。3回ともこちらは停車中でした。
一度目は駐在間もない頃です。
荻村は毎月香港へ出張しておりました。当時京信深圳は京信香港販社の一営業所だったし、香港販社からの投資で深圳販社を設立しようと準備していたからです。
香港の九龍駅から尖沙咀(チムシャーツイ)にある事務所の向かっているときでした。
凄い衝撃で衝突されたことがすぐ分かりました。何と後ろのトランクに設置されている燃料タンクが後部座席に飛び出してきて、荻村の腰に当たりました。ノンブレーキではなかったかとも思われますが、もう少しスピードが出ていたら大怪我をしていたこと必至です。
荻村は腰と首に違和感を覚えます。
ぶつけられたタクシー運転手はこちらの怪我のことなど気にしません。すぐに外に出て加害者であるタクシー運転手とけんか腰に話をし出します。
まだ慣れていない荻村は
「乗客の救助が先だろう-っ!」と首を押さえながら日本語で怒鳴ります!
同乗していた深圳営業の部長は日本語は全くできませんが、察したのか?運転手に警察に連絡するように促します。彼は黒竜江省出身でしたが広東省に長く住んでおり、広東語も少しできるようです。
日本で言う白バイが到着しました。
が、外傷もなくたいしたことない、という雰囲気で
「後は勝手に示談しろ」とピューり白バイで去って行きました汗
ぶつけた方の運転手は京信の事務所までついてきました。日本と余りにも違う対応にその時の荻村は激怒していました。
加害者の提案は以下ニ種類です。
1.病院へ連れて行く(検査費用を出すのかは不明だが、香港なので恐らく搭乗者保険があるのだろう)
2.1人500香港ドルで示談にする
同乗していた営業部長は普通の中国人より更に(俺は心の広い人間だ)というメンツをいつも見せつけていたので、まずは(金はどうでもいい)という態度を取ります。
「では、病院へ連れて行ってもらおう」と荻村は言いました。
営業部長は、「はっ!」とわざとらしく気づいたように話します。
「今日の会議は重要だし、病院に行ったら1日かかります。会議の再調整も難しいので止めておきましょう」
結局500香港ドルずつもらって示談となりました。こんな簡単なことでよいのか!?
2回目は次代コーポ上海のときです。確か無錫だったか寧波だったか忘れましたが、二級工業都市に出張したときのことでした。
ぶつけられると乗客はお構いなし、運転手同士が言い争いを始めます。
「また乗客は無視か。あっ!後部トランクにカバンを入れている。開けてくれ!」
こちらからこう依頼しカバンからPCを取出し念のため起動させました。
それを見ていた被害者と加害者の運転手は共謀してこう言います。
「カバンに傷がついていないのに中のPCが壊れているはずがないじゃないか!」
(出た!詭弁だ!)荻村はもう慣れっこです汗
幸い痛いところもないし訪問先へのアポ時間があるので、違うタクシーを拾うことを被害者タクシー運転手に申し出ます。
「ここまでの乗車賃は○○元だ」と請求してきます。
面倒臭いので払いましたが、そういう場合、踏み倒してよい社会ルールになっていること後から聞きました汗
3回目は2019年夏頃だったと思います。京信天津でも働いたことがあるという人材を採用し、彼が昔担当していたという小規模の京信の零銷商(日本語で言うとニ次店です)が次代の代理店になりたい、という要望がある、とのことで同行訪問した時のことです。
事前の説明が少し長くなります。
その頃、次代コーポ上海では価格制度の変更を検討しており、翌月実施というところまでこぎ着けていました。ボリューム・ディスカウント制度ですが、その詳細は次回書くことにしましょう。
天津の代理店候補に到着し老板(総経理)と談話します。
「荻村先生、徐が昨日電話をかけてきましたよ」
「徐?」
「え、次代上海の営業部長だった徐ですよ。現在ローカルの競合で働いてますよね」
「何の用ですか?」
「彼はこう言うのです。『次代コーポ中国はボリューム・ディスカウント制度を来月から導入するので、これから代理店になるところは不利ですよ。大口代理店が安く買いますので御社は商売できませんよ』 本当ですか?」
(何故ヤツが機密事項を知ってるんだ怒)
荻村はその場ではボリューム・ディスカウントと言ってもそう大きな差は付けないことや、この制度を導入すれば発票写しをメーカーに提供しなくてよくなる等のメリットを伝えます。
「ところで荻村さん、徐は何で次代を辞めたんですか?」
「他是坏人,太坏了。我把他炒鱿鱼了!(役は悪党だ、めちゃ悪い。俺があいつをクビにしたんだ!)」
「嗯!你是把他炒鱿鱼的!!(そうか!あんたが彼をクビにしたのか!!)」 老板は声を更に大きくして言い放ちました。
「炒鱿鱼」というのは「イカを炒める」という意味ですが、フライパンの上でイカを丸焼きにする姿を想像してください。
「你应该要注意一下,不要被骗哦!(あなたも騙されないように注意しなさいよ!)」
と警告を送ります。
さて、荻村は怒りが収まりません。
(何故、徐は当社の計画を知っているんだ?)
荻村は帰りのタクシーの中で上海を任せた後任水谷に電話します。
「実は昨日上海営業会議でボリューム・ディスカウント制度を導入することを説明しました。欧陽と陸を呼んで確認します」
しばらくすると水谷から電話がかかってきました。
「この説明をしているとき、営業のYDがその件をwechatで何者かに送信しているのを見たそうです。恐らく徐でしょう」
(YDは根っから悪者ではないがエバー社からの移籍社員で古い社員とも徐とも仲がよかったな。この野郎、こいつもイカ焼きにしてやる!怒)
荻村の怒りは収まりません。その時、また後ろから「ドッカーン!」とやられました。
(クソ!踏んだり蹴ったりとはこのことだ!怒)
運転手同士はまた乗客無視で言い合いを始めます。その時、また荻村の携帯が鳴りました。水谷の携帯ではありません。次代上海販社の固定電話でした。
「荻村さん、先日の出張精算、日当として昼食代がついていますが、飛行機で移動中なので機内食がついたのではないですか?でしたら50元ひきますよ」
彼は2019年から副総経理で管理統括部長だった長谷川の代わりに駐在してきた財務端の人材です。
「俺が今、どういう状況で心情なのか分からないだろう?俺は今激怒してるんだよ!こんな細かいことで突然電話かけてくるな!50元でも500元でも勝手にひいておけ!」
(俺は中国社員の不正を解明し命懸けで追い込んで、彼は出張精算書のあら探しか。。。。)
荻村はこの時ほど怒りと空しさが交錯したことはありませんでした。
今考えるとその時怒鳴ってしまって少し反省しているそうです。
タクシーでぶつけられたことから色々な話に展開されてしまいました。·
3番目の事例で「次代の代理店になりたい理由」「ボリューム・ディスカウント制度」に関しましてはマーケティング戦略上の問題になります。ご興味ある方のために次回詳細を記載いたします。
下次見!
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