就業規則変更に反抗する深圳販社からのテロ

 しばらく面白おかしいネタを提供してきました。

 次代コーポ上海での不正事件2件は以前チャート図にて説明してきました。今回から深圳での不正について詳細をお伝えしていきたいと思います。


 本丸に切り込む前に荻村がやったことは下記です。

 1)代理店契約書や制度の大幅変更
 2)就業規則の変更・厳格化
 3)営業組織の変更

 総経理だった金や呉が首謀し社員や代理店と組み悪事を働いていることは火を見るより明らかなのですが、どことどのようなトリックを使いキックバックを得ているかが見えません。

 上記3つの施策はそれぞれ悪事を抑制する目的があります。

 1)の代理店契約書内容変更は特に「特別価格品を偽って契約外顧客へ販売した場合、過去に遡って通常価格との差額を請求する」という条項を織り込みました。

 そして「販売先を実証するために『発票』の提供を求めることができる」と明確に謳いました。

 これまでは曖昧な記載しかなく、罰則規定がありませんでしたので不正が発覚しても賠償させることは無理というものです。

 2)はやはり罰則規定を明確にいたしました。

 例えば「兼業」です。次代コーポ中国販社以外でも仕事をしている、ということの禁止です。自分の会社を持っている人達は結構多いので、「ない」という誓約書や、持っている人は登記から外すような対応をしていきました。

 更に書面警告を出す事由の明確化や、3回の書面警告で解雇できる、などを盛り込みました。

 重要な規定の変更であり「民主的ステップを踏んで」ということが必須となります。国は社会主義なのに我々外資企業には従業員の「民主性」を求めます。

 したがって従業員への説明が必要になります。解釈は難しいのですが説明会後に「同意」の意思を全員から得ねばならないという意見もあり、最低でも「説明会に参加した」というサインは必要と言われています。

 1)2)とも各販社で荻村自ら説明会を実施しました。

 1)は中国大陸の代理店なので上海・北京・深圳で5月末、2)は香港も追加で7月中旬に実施しました。

 従来より厳しくなり不正や怠惰がしづらくなりますので反抗が来ます。特に組織全体が魑魅魍魎の館となっている深圳販社からの攻撃は過激でした。

 代理店契約内容の変更時は、拙著に書きましたように荻村のところに大量に寄せられました。恐らく営業部長だった呉が音頭を取り、一蓮托生代理店から日本人の荻村に大量の質問状を送りつけることになります。

 「さすがの荻村も音を上げるだろう」との作戦です。これは想定済みでもあり、企画の山崎と丁寧に一件ずつ対応(回答)していきました。

 次に就業規則の改定ですが、上海での不正事例を深圳でも説明しました。皆、頭を上げず緊張気味に聞いていました。翌日香港でも同じ説明をしましたら、皆、吹き出して笑っていました。この違いは何でしょうか?

 4拠点での説明会が終わり上海へ戻りましたら、人事の女性社員江薇がやってきます。

 「荻村総経理、深圳の社員から大量に質問状が送られてきました!」

 (今度は俺じゃなくて江薇をターゲットにしたか)

 荻村にとってヤツらの心理はお見通しです。すぐに江薇の上司であった管理統括の長谷川に指示します。

 「これはテロだ。江薇に対応させてはいけない。江薇の心を折らせ辞職に追い込むことが目的だ。制度変更を手伝ってもらった**コンサルに追加料金を払ってもいいので、任せることだ」

 人事で日本人を応援してくれる社員がいないと、人事制度改正や今後の販社改革は絶対に成功しません。

 こういう決断をすぐにできないと人を潰し、自身も身動きできなくなるのです。


 次回はチャート図で深圳の悪事をおさらいしてみようと思います。

再見!

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