アーイー(阿姨:お手伝いさん)の逸話

  本日は筆者の結婚35周年でした。「珊瑚(サンゴ)婚式」と呼ばれいるようです。

 その昔9月15日は敬老の日だったので、いつまでも覚えていると思っていたのですが、いつの間にか敬老の日ではなくなっていました汗

 もう高価なものは買えないのでTOM WOODのリングをプレゼントしました。今晩は父の日に娘夫妻からもらった赤ワインを開けました。



 昨日の投稿に阿姨(アーイー)という言葉が登場しました。ひとつの意味は「母の姉妹」で標準語では「姨母」とも言います。そしてお手伝いさんのことは必ず「阿姨(アーイー)」と呼び、彼女らも自らをそのように名乗ります。

 日本人はこの発音が苦手なので「アイさん」と言う人が多いようです。

 賃貸のアパートを借りた場合、大概の人は週2回位来てもらうと思いますが、単身赴任で1回1時間程度で掃除してもらい月500元位だったのではないかと記憶しています。質的にはかなり差があり地方から出てきた人で高等教育を受けていないと、汚れた雑巾を絞った手で洗濯ものをたたんだり、便器を拭く雑巾もキッチンを拭くそれも区別しなかったりとかします。最初に監視が必要ですが、単身赴任の人は見ることができませんね汗

 更に依頼主が出張中だと分かるとその部屋に友達を呼んでパーティーをしたり、筆者の知り合いの場合、1日前倒しで出張から帰ったら自分の衣類を洗濯しながらシャワーを浴びていたそうです汗汗 目撃されたアーイーは「アイヤー、アイヤー、ごめんなさいねー」と慌てていたとのことです。

 人の家でそうするのは水道代やガス代の節約だと思われます。利用できる物はとことん利用します。

 荻村が深圳で販社を立上げ新しいオフィスに移ったときに会社で雇ったアーイー(お手伝いさん)は、荻村より少し年上でしたが非常に働き者でした。ずっと身体を動かしています。法律で非正規社員の1日上限労働時間が(5時間だったかな?)定められておりましたが、それ以上働きたい様子です。

 出勤時、昼食後、就業時ともにいてくれるとこちらも助かります。常に清潔な環境を保てます。こちらの従業員は、仕事中によく果物の皮を剥いて食べています。

 荻村は「ハッ!」と閃きます。

 「中国初の正社員アーイーを作ろう!」

 元の親会社京信香港から出向で来てもらっていたオジさん総務マネージャーは

 「思いもよりませんでしたが、それは素晴らしいアイデアです!」と手放しで賛同しました。

 アーイーは狂喜乱舞です。

 正社員にするとどういうことになるかというと会社側は五金と呼ばれる社会保険を負担しなくてはなりません。が、アーイーの給与は安いので社会保険料もたいしたことはありません。

 ここに中国初の正社員アーイーが誕生しました。中国初かどうかは調べた訳ではありませんが、知り合いの中国人に話しても「初に違いない」と言います。アーイーの職業身分は中国ではかなり低いのです。

 荻村が雇ったアーイーは益々張り切って働きます。荻村はコーヒーが好きなので、まず朝一番で挽きたてのコーヒーを入れてくれます。一杯目をすぐに飲みきると二杯目をすぐに入れに来ます。また飲み干すと次から次に入れてくれるのです。名付けて「わんこコーヒー」汗 悪いので全部飲むのですが外出のない日は5-6杯飲まされたようです汗 アーイーはちゃんと礼を尽くしているつもりなのです。

 しかもカップは中国風の茶こしのついた茶杯です。下記のようなものでマグカップ並みの量が入ります。



 ある日、

 「あ、コーヒー豆がなくなった。すみません、すぐジャスコ(日系スーパーで現在はイオンになっているはず)へ行き、いつもの豆を買ってきます!」と言います。

 「じゃ、俺の車に乗って行きなよ」と運転手に連絡すると、また狂喜乱舞です。

 荻村が次代に入社した2015年にはまだおりました。荻村が借りた京信深圳のテナントはそのままで、挨拶訪問すると嬉しそうにコーヒーを入れてくれました。

 (同じ味だ。まだこのコーヒー豆を買ってるんだな)

 そんな彼女もその数年後退職したそうです。もう十分働き歳も取り身体もきつくなってきた、という理由だと聞きました。

 そして最後まで荻村への感謝の言葉を口にしていたようです。

 本名は誰も覚えていませんが、皆から「珍姐(ジェンジエ)」と呼ばれていました。「珍お姉さん」という響きです。珍は「めずらしい」と読めますが、中国語で「珍珠」と書いて「真珠(パール)」なので、女性の名前によく使われているはずです。

 今は平穏に暮らしていることを願います。珍姐を正社員にしたこと、荻村は今でも誇りに思っています。


 またお会いしましょう。下次見!





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