深圳不正事件のおさらい
みなさん、こんにちは。
「俺のミッション 中国ビジネス三都物語」(出版社:めでぃあ森)を執筆した「はやぶさひろ」です。久しぶりの自己紹介となりました笑
深圳での不正事件については、拙著でストーリー展開させているのですが、実はかなり複雑なので、今回おさらいをさせていただきます。
上海の事例でもありましたように、代理店経由で市場に販売するメーカーという一般的なビジネスモデルの場合、下記2点が不正に共通する要素です。
深圳販社の元総経理は「金」、営業部長は「呉」で共に次代コーポが中華圏に参入するために買収したエバー社から移籍してきた社員です。その他社員の多くが、やはりエバー社出身でその団結は非常に強いものがあるように初回訪問時から感じていました。
金元総経理は上海営業部長だった徐のような卑しく劣悪な人格ではなく、仲間全員を大切にするドンのようなイメージで裏切り者はいない風格を持っていました。
この例で当てはめてよいのか分かりませんが、金は中国人の仲間からすると「薫陶を賜っている(つまり、金総経理の人徳を以て導かれている)」という感じがします。したがって、上海徐のときのように荻村に密告したり力を貸してくれる社員は皆無です。
そこで荻村は、人を送り込むことから始めるのですが、京信深圳での部下だった「唐」を定年退職を迎える金の後釜、ということで2016年に採用し深圳販社副総経理として迎えます。
当然決裁するのは荻村や本社人事なので、金らは文句は言いません。表面は歓迎モードです。しかしえげつない虐めで追い出そうとしていることは明らかでした。
続いて呉を解雇する寸前の2018年夏、組織変更を実施したときに上海販社蘇州営業所長だった「劉」を深圳営業課長として異動させました。
2名の送り込みについては拙著「第六章 我不知道~一人目の刺客/二人目の刺客」にしたためました。これで荻村は両手に刀(助さんと格さん)を持つことができました。
何度か書きましたが、外国の地で日本人だけで不正解明・対処は不可能です。現地の信頼できる仲間の助けが不可欠です。
どこでどう不正が行われているのか?目安が必要です。
これにはまず、唐が「深圳中秋(チュウシュウ)という代理店はとても当社次代製品を扱っているような雰囲気がない」との情報提供から動き始めることができました。
まったく怪しいのですが証拠がなければ何もできません。「私は総経理だから細かいことは知らない」と言われればそれまでです。
ダミーと発覚した経緯は拙著にも書いたのですが、かなり複雑です。経緯は今回割愛して結論を簡潔にお伝えします。
先に結論を述べますと、チュウシュウは元々エバー香港からエバー中国販社、その後、次代香港から次代中国販社へブツを運ぶおつなか(今流にいうとフォアダー)だったのです。荻村が運営改良するまで、海外拠点で販売する製品は各工場から一旦香港販社へ出荷し、香港販社から各拠点に送っていたのです。香港の税や物流の優位点があり昔はそれでよかったのでしょう。
チュウシュウは2010年次代深圳と代理店契約を締結しています。恐らく総経理だった金がダミーのチュウシュウを使って一儲けする悪知恵を思いついたのです。
チュウシュウのメイン顧客は広東省でもかなり大口の中日ビルシステムとなっています。つまり次代として「チュウシュウ→中日ビルシステム」という名目で特別価格を提供しています。
しかし実のところ、中日ビルシステムに次代製品を販売しているのは「上海キンピョウ社」でした。
どういうことかといいますと、上海キンピョウ社の総経理は「金良」は次代深圳の元総経理金の実弟です。実弟の会社経由で販売していると利益相反の疑いがかかるのでダミーとしてチュウシュウを介在させ、更に2軒分の粗利益をむさぼっていた、という構図です。
金や呉はチュウシュウ及びキンピョウ両社からキックバックをせしめていたと思われます。
しかし厚かましいのはそれだけではありません。チャート図には一部書いていますが、次回詳細説明いたします。
またお会いしましょう!再見!
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