遠慮というものはない世界 そこまでやるか

 深圳販社での不正に関し最近2回掲載いたしました。
 
 ダミー代理店(チュウシュウ)と深圳総経理金の実弟が経営する商社(キンピョウ)を経由して大口顧客(中日ビル)へ販売し、チュウシュウ及びキンピョウの利益を分配する構図となっております。
 
 それだけでも十分にがめついのですが、それでは済まないのがココの人達なのです汗
 
 しなければならないことに対しては怠惰ではあるのですが
「会社からいかに利益を抜くか」という思考回路は優れており遠慮というものはありません。
 
 本来本件も原稿にはしたためて最終割愛されましたが、その辺を味わっていただきたく思います。
 
 前提として従来広州には事務所がなく、丁(テイ)ともう一人営業員がオフィスなしで活動している、という状況でした。

割愛した原稿>>
 
 さて、2017年12月次代コーポレーションの広州営業所を開設したのだが、その開所式で広州に出向いた時、金(キン)がやけにご機嫌そうに

「荻村、よくやった。営業所開設してくれて嬉しい。お前は偉い!」
と手放しで褒めちぎっていた。

「自分の身銭にならないことでこれほど喜ぶはずがない」
と察していたが、そういうことだったのだ。

代理店チュウシュウ→ニ次店上海キンピョウ→広州中日ビルシステムに配送したら送料がかかる。販売している製品は一単位数十元程度なのに数千単位とかとなると相当な量になり運賃がばかにならない。チュウシュウも上海キンピョウも広州に事務所も倉庫もない。であれば、常州工場から広州事務所に送り営業担当の丁(テイ)に運ばせるか、広州事務所の経費で送付すれば、ダミー代理店たちは経費を節約でき、中抜きの利益がより大きくなるというものだ。なんと図々しいのだ。遠慮と言うものがない。
 
 広州事務所を借りる際も
 「天河区の中心地は高いので少し外れでもよい」
と言っておいたのだが、市内の地下鉄に近いビルのテナントを結構安く借りたので認可したのであった。
 
 その仲介は丁(テイ)が行っていたが、彼は自分のマンションを三つも保有しており、二つは貸しているため不動産業も営んでいるということだ。その関係で当社テナントを仲介し中抜きをしていたに違いない。当然金(キン)は分け前をもらっているのであろう。

>>
 
 お分かりになられたでしょうか?上記2点でもしっかり私服を肥やしています。
 2点目は分かりやすいので1点目を解説いたします。

 製品は代理店や商社がユーザに輸送するべきだが、次代上海販社倉庫→広州事務所送りにして次代コーポ広州の営業員が運んでいた、ということです。
   ~本来は次代上海販社から代理店チュウシュウへ送り、チュウシュウが中間商社上海キンピョウへ輸送、後、キンピョウがエンドユーザの中日ビルへ送付しなければなりません。

 ※ここで、次代コーポ上海倉庫から顧客へ直接輸送してはいけないのか?という疑問があるかもしれません。結論からその時点ではそれを禁止していました。
  もっと詳細を言いますと配送上の問題や瑕疵担保責任をどうするか?という問題を次代・代理店・顧客で取り決めておかなければなりません。
  「数が足りない」「濡れていた」「壊れていた」などの際にどうするか?です。取り決めがなければ顧客は支払いをいたしません。
  またご承知のようにこちらの配送は常識を逸した乱暴さです。ダンボールを投げるどころでは済みません。精密機械をトラックから引きずり落とします。

 話を戻します。
 しかしチュウシュウもキンピョウも伝票のトンネル会社で物流機能は持っておりません。正規の配送をすると輸送量の他に倉庫も持たなければなりません。
 金はその機能(コスト)を全て自社(次代深圳販社広州営業所)で肩代わりし、チュウシュウやキンピョウの経費を圧縮させて(つまり利益を大きくして)、キャッシュバック額を増やしていた、ということです。

 2017年12月広州事務所のオープニングセレモニーを開催しました。
 思い出しますと、上海の徐や胡を追い込んだのは2018年元旦開け早々です。この頃は、その悪事の解明で寝る暇もない忙しさでした。

 当日上海から広州入りした荻村の元々のスケジュールは、
 (セレモニー実施のホテルロビーで待ち合わせ→新事務所視察→ホテル会議室に戻りセレモニー)という案配でした。
 ところがホテルロビーで金と待ち合わせすると
 「Ogimura、もう会議室に複数の代理店総経理が来ている。そちらに行って接客してくれ」と促します。
 「いや、俺は先に新事務所が見たいんだが」と返します。ここでは自分の欲求を少しわがままにでも通さないと丸め込まれることが多いからです。
 「新事務所は明日でいいじゃないか。今晩は接客で飲まされるから、明日10時に来てくれればいいよ。ゆっくり見て行ってくれ」

 そこまで言われると断る理由が見つからず金の提案に従いますが、(絶対に怪しい。何かある)と直感していた荻村です。
 「第六章 我不知道~責任転嫁」で少し書きましたが、中日ビル向け製品がチュウシュウでなく次代広州事務所に出荷されていることが分かり、完全につながったのです。拙著では広州事務所に送っている理由は割愛してしまったのですが、代理店のコストを次代コーポに付け替え、利ざやを大きくしていた、ということです。

 つまり、この開所式の日には中日ビルシステム向けの製品が山ほど新事務所に積まれていたのでしょう。
 (それを目撃されたら勘のよい荻村にばれてしまうだろう)との危機意識が金に働いたものと用意に推測できます。

 話題に直接関係ありませんが、2017年12月に行われた広州営業所オープニングセレモニー会場の様子です。今回次代のスタッフと代理店で約20名位ですが、こんな感じで行われるのが普通です。




 垂れ幕には
 「熱烈慶賀次代広州分公司開業」 と書かれています。

 ちなみに「広州分公司」は2020年1月1日に設立されるのですが、その2年も前に「営業所」でなく何故「分公司」としたか? 荻村は金に聞いていました。

 「広州に営業所を作ってくれて俺は嬉しいんだ!ありがとう!頑張って売上げ上げて2年後には分公司に昇格させたいよなーっ!」
 こう言ったのです。予言者か?いやいや、
 自分の利益にならないことで努力はしません。規模が大きくなるということは、それだけポケットに入る額も多くなる、ということでしょう……汗 
 そのきっかけを荻村が作ってくれた思ったのです。失敗しても指示した荻村の責任にできるというものです。
 「棚からぼた餅」、いや正に「濡れ手に栗」でしょう。

 広州事務所丁(テイ)のもう一つの顔についても書きたかったのですが、長くなりましたので次回にいたします。

 中国ビジネス関係者の皆さん、くどいようですが再度申し上げます。
 「遠慮というものはありません」
 気を引き締めてかかってください。

再見!

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