尻に目が生えている??
前回の投稿で不正に関する裏情報は大体出尽くしました。
「俺のミッション 中国ビジネス三都物語」の読者の方で、「この辺をもっと詳しく」というご要望あればコメント欄に書き込みをお願いします。
今回からは中国文化や中国語など、駐在や関係者の方に役立ちそうなネタを提供していきたいと思います。
前回、「ケツの毛まで抜かれます」という描写をいたしました。「ケツ(尻)」を使った罵り用語をご紹介いたします。
ちなみに中国語は世界一罵り用語が多い言語と言われているようです。
荻村は京信深圳時代、ほぼ毎月2回上海へ出張していました。ほぼ会議ですね。
当時ですと深圳空港から上海虹橋空港ターミナル1に着いても公共の移動手段はタクシーくらいしかありません。
※上海万博が開催された2010年からターミナル2が開港し、地下鉄も乗り入れ非常に便利になっています。ターミナル1とターミナル2の駅は異なりますのでご注意ください。
京信では社有車を結構抱えており、荻村が出張で上海へ行くときは大概「陳」という運転手が迎えに来てくれました。
運転手(ドライバー)は直訳すると「司机(スージー)」~日本漢字の場合は「司機」~ですが、中国人は一般的に「师傅(シーフ)」という敬称で呼ぶことが多いようです
师は師、人偏に専は日本語にはないと思いますが、「教え導く」とか「師匠」とかの意味があるようです。専門性の高い職業人への敬称のようでもあります。
さて、いつものようにまん丸い顔をした陳シーフが上海虹橋空港T2へ迎えに来てくれました。
「Ogimura-san 辛苦了!(お疲れ様でございます)」とにこにこ顔で荻村のスーツケースを
「我来!(私が持ちます)」と定番の言葉を発しながら奪い、トランクに入れ込みます。
陳シーフはえらく雇い主に気を遣う人でした。
車の後部座席から声をかけると後ろを振り返って笑顔で返事するのです。気になっていたので人事部に注意をしたこともありました。
その日も上海本部へ向かう途中でした。帰りの予定を伝えるのについうっかり
「师傅(シーフ)!」と声をかけてしまったのです。
「はい!Ogimura-san 有事吗?(なんでございますか)」とにこにこ顔で振り返りました。
その瞬間です。
「危ない!」 荻村は日本語で大声を上げました。
お母さんらしき女性と手を引かれた女の子の二人が進行方向に現れました。
荻村は十中八九、二人ともはね飛ばした、と目の前が真っ暗になったのです。
しかし荻村の大声に驚いたシーフは前を向き、間一髪でハンドルを切って事なきを得たのです。
荻村は恐怖が収まらず血の気のひいたままでした。
するとシーフは停止状態の車のドアを開けました。当然
「大丈夫ですか?」と気遣って様子を見に行くと思ったのです。
ところが荻村の予想に反しシーフは母子に向かい大声で怒鳴ります。
「你的眼睛长在屁股上吗?!(お前の目はケツから生えているのか?!)」
と叫ぶやいなや、またしてもにこにこ顔で
「Ogimura-san 没问题(問題ありません)」とひとこと言うと、ピューり車を始動させます。
「何が問題ないだ!大問題じゃないか!」
このように謝らない文化もありますが、本日は赤字で書いた言葉をご紹介したいのです。
日本語で対照的な言葉を選ぶなら
「目をどこに付けているんだ!」でしょうね?
中国語の場合
「お尻から生える」→(お尻についている)という表現になるのです汗
荻村はこの言葉を勉強か映画か、何らかのときに学んでおりましたが、間近で聞くのは初めてだったのだと思います。以前は聞き取れなかったのかもしれません。
(本当にこう言うんだな~) 妙に感心したりしました。
「長」は読み方が三種類ある多音字で、一般的な「長い」は「chang」の二声ですが、「生える」「育つ」「組織の長」等の意味の場合「zhang」の三声となります。つまり今回の場合「ケツから生えている」という意味なので後者です。
中国版youtubeと言われている優酷でそんな映像を発見しました。
中国語の勉強を楽しくするひとつの方法として、スラングや罵り言葉を摘まんでみることも有効かもしれません。
しかしながら「ケツから目が」のように品性に問題があるような気もするので、使用は控えた方がよいでしょう。
ではまた次回お会いしましょう!再見!
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