「ステーキの焼き方は?」すら聞き取れない中国語

  麗老師から厳しい中国語指導を受けた荻村ですが、街へ出たときネイティブがさらりと言ってくる言葉は長い間、本当に聞き取れませんでした。


 まだ指導を受ける前だったかもしれませんが、プチノイローザ状況の引きこもりの日曜日、

 (こんなことではやばい!)

と思い立ってJUSCO(現在のAEON)の入っている商業施設に行ってみることにしました。

 日本の香りが少しでもするのではないか?との淡い期待に反し、全くありません。

 スーパーではドリアンの臭い?香り?が、フードコートでは臭豆腐の臭いがプンプン、初めての日本人は恐らく吐き気がすると思います。

 ショッピングエリア内も凄い人です。

 深圳は広東省で亜熱帯地帯です。

 夏場は多くの一般層市民が涼みに来ているのです。

 (筆者も最近気づきましたが、日本でも平日ショッピングセンターへ行くとシニア層の方が涼んでいます。でも、その比ではありません)

 正に「芋を洗うが如く」の表現が適切です。

 そこでは色んな方言が飛び交っているようで、プチノイローゼの荻村にとって

 異国どころか異星人(エイリアン)の中にいるような心理状態になり、危うく壊れるところでした。

 そこから逃げだしエスカレータを昇っていくとレストラン街らしきフロアがありました。

 「沙龍」

という名称のレストランがあります。

 中国語読みで「シャーロン」、「サロン」のことでしょう。

 店前ディスプレーのメニューサンプルを見ると、カレーライス、ハンバーグ、ステーキ、天ぷら、のように和洋折衷のレストランのように思えました。

 (ようやく日本の香りを味わえそうだ!)

 荻村は喜び勇んでサロンに入ります。

 「何を注文するか?(你要点什么?の直訳です)」

と小姐(ウエートレス)が聞きに来ました。

 (久しぶりだ、ちょっと贅沢してやるか)

とばかりメニューの

 「ビーフステーキ」

を指してみました。

 間髪おかずに小姐が何か言いました。

 「※%」

 「?????」

 小姐は「※%」を2~3回繰り返しますが荻村には発音すら聞き取れません。

 荻村は汗が出て頭が痛くなってきて、「止めた」とばかり手を振り

 「カレーライス」

を再度指さしすることになりました汗

 (ここではステーキも食えないのか!)

 とても悲しい気持ちになりましたが、カレーライスは普通においしかったです。

 その後もレストランなどでステーキを注文してみるのですが、必ず

 「※%」

と聞かれます。

 気づいたら相手は発音し終わっている位の短いフレーズなのです。

 数回目に聞き耳を立てていて、ようやく発音が入ってきました。

 「几成?」

 日本の漢字で書くと下記です。

 「幾成?」

 日本語に訳してみると

 「何割か?」

 つまり

 「どのくらい焼くか?」→「焼き方はいかがしますか?」

でした汗 日本語や英語と全然違うので予測もつきませんでした。

 正式には

 「几成熟」

と「熟す」という動詞が付くそうです。

 「レア」「ミディアム」「ウエルダム」

と答えるのではなく

 「三成」「五成」「全熟」

とか答えないといけないのです。

 中国で生肉は嫌なので荻村は「八成」と言ってましたが、リタイア間近、一人で行った恵州のリゾートのビュッフェでコックから

 「焼きすぎだ。五成が旨いぞ」

と諭され13年近くいて初めてミディアムを食することになりました。

↓2020年11月恵州のリゾートで食した五成(ミディアム)の牛ステーキ

 

 最近はこじゃれたステーキハウスも多くなってきました。結構高いです。

 「几成?」と聞かれることを準備して行きましょう!


 教科書通りにいかない中国語については次回ご紹介します。

再見!

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