踏んだり蹴ったり 銀行ATM ~迷宮入り
これまでに上海販社で起こった二つの不正事件に関し詳細を述べてきました。
その過程で荻村はとんだ失敗を犯すのですが、その話も迷宮入りになりました。ここでご紹介しましょう。
「俺のミッション 第四章『酔爺之意不在酒』~緊急会議」の出だしは下記のようになっています。
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このメールを受け社長命令で本社人事執行役員山口と法務責任者が翌週である二〇一八年三月中旬月曜日上海へ飛んでくることになった。
二〇一八年三月中旬、董事長の森下、荻村、長谷川、欧陽らが同席する中、緊急会議が始まった。
まず人事役員山口から質問が発せられた。
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原稿ではひとつのエピソードが紹介されていたのです。削除した部分の色を変えて表現します。
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このメールを受け社長命令で本社人事執行役員山口と法務責任者が翌週である二〇一八年三月中旬月曜日上海へ飛んでくることになった。
この不正社員二人からのメールが社長に発信された時、荻村は広州へ出張中でその週末は深圳で全国各地の日本人卓球クラブ対抗戦が開催されるため、自費で週末の予約を入れていた。荻村は上海Aチームで土曜日午後からの団体戦、日曜日の個人戦に参加させてもらう予定だった。しかしこのようなことで本社役員が来ることになり、その準備をするために土曜日試合を棄権して泣く泣く上海へ戻ったのだ。
そればかりではない。上海中山公園駅に地下鉄で到着し、駅に設置してある中国工商銀行ATMで千元引き出した時、この件を激怒しながら回想していたためにお金を受け取った後、カードを抜くのを忘れて去ってしまっていた。中国のATMは日本と違い、お金とカードが一緒に出て来ず連続取引ができる。数秒間一定時間操作がなかった場合は安全のためブザーが鳴り、カードが飲み込まれてしまう仕組みである。
お金を取り出して数十メートル歩いたところでふと携帯の短信着信を見ると、三千元引き出したというメッセージが届いていた。あれ?千元じゃなかったかな?嫌な思いを振り切ってその上のメッセージを見たら千元の引き出しも確かにあり、ほぼ同じ時刻に三千元も引き落とされていた。荻村がカードを回収しなかったのを見て、何者かが三千元おろしカードを持ち逃げしたのだ。
そのすぐ近くに工商銀行の店舗があり、慌ててそのことを説明したら
「すぐ警察に届けろ」
ということだ。おまけに
「あの古い機械で不幸中の幸いだったな、最高額三千元かつ連続取引は一回しかできないからな。この店舗の機械は新しいのでもっと下ろされていたぞ」
と慰めにもならないようなことを言いやがる。
警察での事情徴収は調書作成に一時間かかり、『捜査状況はこのURLを開いてもらえれば進捗が分かる』とのことだった。ATMにはカメラが付いているしおろした時間も特定できるのですぐ見つかるだろう、と高をくくっていたが半年たっても進捗状況が一歩も進むことはなかった。たかが三千元程度の軽犯罪なので何も捜査していないのだ。
魑魅魍魎に怒りを与えられており、その怒りでATM操作を誤り踏んだり蹴ったりとはこのことだ。この恨みはらさでおくものか!!
二〇一八年三月中旬、董事長の森下、荻村、長谷川、欧陽らが同席する中、緊急会議が始まった。
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日本のATMはお金とカードが同時に出てくるのですが、中国のATMはまずお金が出てきてATM連続取引(再度お金を引き出すとか)を選択できるようになっています。最高額紙幣が百元札と少額で「一回の引出し制限額<一日の引出し制限額」のため複数操作する人が多いからだと思います。
カードを抜くのを忘れた場合、安全のため3秒以内に連続取引の操作がなければ警笛が鳴り、更にその数秒後カードを呑み込む仕組みとなっています。
筆者はいつも考え事をしている性質なので、うっかりカードを取り忘れ呑み込まれたことは5-6回ありました。
今回の事例では呑み込まれる前に何者かに操作されてしまった、ということです。三千元引き出されたのでこの機械の一回当たりの引出し制限は三千元(百元札三十枚)ということになります。3回以上の連続取引はできないのでカードは出てきたのでしょうが、暗証番号が分からないためそれ以上は下ろせず、カードも持ち去られてしまったようです。どこかに捨てたのでしょう。
踏んだり蹴ったりとはこのことです汗
カードが呑み込まれた、紛失した、磁気が弱くなった、等の対応について次回ご紹介しましょう。面倒くさいのです。
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