主人公が借りた広州と深センオフィス

 今回、広州分公司と深セン営業所のオフィスを写真入りでご紹介しましょう。

 「第八章 一網打尽~ミッションコンプリート」で少し紹介したのですが、2019年12月31日で次代深セン販社及び広州営業所は業務停止、2022年1月1日に次代上海販社広州分公司とその深セン営業所を開設することが決まっていました。

 深センオフィスも広州オフィスも2019年12月中旬に賃貸契約が切れるので、心機一転、両方とも新しい事務所でスタートしたかったのです。拙著に書きましたが「深セン事務所にいると便所に閉じ込められているような気分になります」と上海の人事社員も申していました。その原因は社員の態度もありますが事務所も日系メーカーが入るようなところではなかったのです。元倉庫街、という感じでした。2017年12月に荻村が命じて開設した広州営業所もエリアとしては悪くないのですが、安っぽいビルを選んできたのです。前任の岡田が安ければ安い程よい、という運営をしていたのかもしれません。そういえば当時深セン販社の金総経理は「岡田は小気だ」といつも言っていました。「小気」とは「ケチ」ということです。

 共に2020年1月か2月まで賃貸契約を伸ばせられれば1-2ヶ月は家賃が重複してもよいと思いましたが、こちらでは1年未満の賃貸契約はあまりなく、現在の賃貸契約終了と同時に新しい事務所に引っ越す、という綱渡りで行くことを決心します。

 こちらでは一般的に入居時「装修(内装)」をやり直します。出て行く時に原状回復し箱だけにしていくのが普通だと思います。すると契約期限の3ヶ月前には新らしいオフィスの契約を結ばなければいけません。現地人だけに任すと利権が働くので広州オフィスについて荻村は自ら動くことにしました。日本女子卓球有名選手の冠スポンサー企業でした。内装のデザインは二業者に依頼し比較もしました。次代の決裁権限規定でテナント賃借は2年分の総費用なので、かなりの金額となり財務担当取締役らの回議の上、社長決裁となるので隙のないよう細心の配慮が必要になります。原稿では「総経理の俺が何でこんな事務作業までやらされるんだ!」と涙がちょちょぎれるシーンがあったのですがカットしました。

 深セン事務所は信頼する唐に動いてもらいました。元々の深セン販社事務所のあった福田区ではなく、現在IT企業の集積となっている南山区でこぢんまりしているが最先端のオフィスを探すよう命じます。Tencent本部や百度のビルの真ん前の最先端ビルに理想の空き事務所を見つけました。共用会議室がたくさんあるので自社のオフィスに会議コーナーを儲ける必要がありません。次代コーポの世界中のオフィスの中で最高の環境でしょう。

 上の写真が深センオフィスが入ったビル、その下は深センオフィスの窓から真ん前に見ることのできるテンセント本社ビルです。テンセントはQQやWechatで有名ですね。



 広州は広州東駅前に適当な物件を見つけました。社員は色んなところから来ているのでハブステーションの近くを選びました。

 荻村は事務所選びにも拘りがありました。あまりにも高価なところは避けますが、安価な案件だとそこで働いている人々も二流三流です。一流が集う環境の中で自身を磨いて欲しいのです

 しかしながら広州オフィスは同じフロアーに消費者金融のコールセンターがあり、そこの社員達は質が低くイライラさせられました。トイレで煙草を吸う社員が多く、「煙草は禁止だぞ!」と言ったところで「あーっ」と無視されたり「うるせーな」と突っかかってきたりします。最終的には弁護士を入れて交渉もしました。

 広州事務所の内装は二社相見積もりだったと書きましたが、「期日の少し前にデザインと見積もりが欲しい」と依頼すると一社から速攻で「辞退させていただきます」とのメールが届きました。三社にすればよかったのかもしれませんが、三社分の比較をする余裕はありませんでした泣

 どこまで任せるかの線引きは難しいものです。社内不正が多くあったため荻村は決裁権限をどんどん自分に集めていき、毎日何百件もの中国語メールをさばいておりとにかくトイレに行く暇もない程でした。

 しかしここで一番ダメなのは「任せっきり」、いわゆる「放任」です。










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