上海ショウキに初めて訪問した時の逸話

  代理店である上海ショウキが胡商店から買っている発票を提供してくれたことが裁判勝訴の最大の証憑になったのですが、荻村が初めてショウキを訪問したとき、非常に異様な雰囲気を感じていたのでご紹介しておきましょう。

 2015年荻村が次代コーポ上海販社に着任してから2ヶ月経過した頃です。居留許可が下りパスポートも戻ってきたので、いよいよ本格的な活動ができます。まずは上海近郊の代理店回りをすることにし上海営業部長の徐、営業担当の胡と3人で上海ショウキに訪問しました。

 中国では相手のメンツを立て歓迎モードで迎えてくれるのがごく普通なのですが、ショウキの総経理は非常に難しい顔をしています。訪問前にショウキの販売状況を荻村は調べており従来は上海トップクラスのセールス量だったのが、2014年度からがた落ちになっていることに気づいて理由を尋ねてみたのです。

 「次代コーポのやり方では拡大はできない」

 「その証拠に新しい代理店を作っても伸びていないではないか」

 「次代から直接買うより他の代理店から買った方が安い」

こんなことを何度も語ります。

 荻村もショウキ総経理の言葉を聞き取れており、徐は人ごとのように直訳していました。(やはり徐は改善しようとする意思はないな)心の中で呟きました。その間、担当者の胡は他のテーブルに座りその場に居づらそうな雰囲気で顔を赤らめながらおどおどしていたのが妙に引っかかっていました。

 荻村は「ショウキは他の代理店に顧客を奪われ怒っているのかな?」「小さい会社だし営業活動に難があるのをメーカーの責任にしているのか?」「何か当社側に不当なことでもあるのか?」判断が付かない状況でした。が、徐が会社のことなど考えていないということは確信できました。

 2018年1月22日徐との労働契約を解除した翌日、ショウキの総経理と営業責任者は手放しで喜んで徐や胡の不正を暴露してくれたことで、ようやく初訪問の時の異様な雰囲気の理由が理解できたのです。チャート図でも説明したように徐と胡は自身の利益のためショウキへ不当な取引を要求し、断ると制裁していたのです。

 2014年度からショウキへの売上げががた落ちになったと書きましたが、つじつまがピッタリ合います。2012年徐が営業部長として入社、胡が接待攻撃をして2013年から共謀が始まり、ショウキへ特別価格の見返り要求や、ある製品は胡商店から買うように強要されていました。しばらく従っていたが断ると逆ギレして特別価格の停止や他の代理店への顧客の付け替えをされた、と2018年証言してくれたことに一致します。

 速く言ってくれればよいのですが、言ってくれないのです。万一荻村がしっかり対応してくれなかったら更に顧客を奪われたり理不尽な仕打ちを受けることを恐れているのだと思われます。「正義が勝つ世の中ではない」ということなのでしょう。

 駐在員の方は自身の直感を大切にしたらよいと思います。総経理や責任者の方は井筒のように会社へのロイアリティが強く進言してくれる参謀を持つことも不可欠でしょう。


 次回、自分の考課が低いと激しく交渉してくる文化について紹介いたします。

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