荻村が大切にしてきた四字成語の一つ「宠辱不惊」
みなさん、 こんにちは。「俺のミッション 中国ビジネス三都物語」の著者はやぶさひろです。
前回、権威主義の管理者に関する話題がでました。今回はそれを嫌っていた荻村が大切にしてきた中国四字成語のひとつをご紹介します。
写真は荻村が上海を後任の水谷に任せ、その年末に決行予定の「深セン販社清算/広州分公司(支社)設立」に備え広州に引っ越ししてきた際の執務室の様子です。最大10名収納の小さいオフィスなので総経理室もこじんまりさせました。
背後に飾ってある額をご覧ください。簡体文字で書くと「宠辱不惊」ですが書道の場合、繁体文字を使うことが多いので「寵辱不驚」と右から書かれています。寵愛(ちょうあい)の寵で中国語では寵物(宠物)と書くとペットという意味で、寵(宠)だけなら正に「寵愛する」ということになります。これは荻村の知り合いの書道家(兼医学部の教授)に書いていただきました。
「寵辱不驚」は中国成語であり辞書によると「栄誉や恥辱に動じない/人の評判に左右されない」とありますが、荻村は「地位が上がっても偉そうにするな」と置換えて考えていましたし、中国人部下に「俺にはそう見えるんだよ」と言うと「確かにそういう意味もありますね」とのことでした。
既に紹介したアイリーン・シャピロの「勇気ある経営」の「管理者とは責任が能力を超えた人をいう…」の他にも「人間は地位が上がるほど無能になる」と嘆いた人(著名な経営学者かコンサルタントでしたか)もいます。誰だか忘れましたが、その言葉は妙に納得できるものがありました。荻村はもともと実家の電気屋家業を継ぎ平々凡々と過ごす人生と思っていたのに、業界no1の京信深セン販社トップになり、その時に思うものがあったのでしょう。
荻村は京信素材入社後、通信制社会人大学で経営学士号を取得しますが、その第一の目的が第三勢力の心理学者「マズロー」の論理を現代マネジメントに適応する研究をしたかったからです。
マズローは「ユーサイキアン」という造語を編み出しました。「ユートピア」と「サイコロジー」の合わせ技で、「心理的に健康な理想郷」とでも訳せるでしょう。人間が健康に自己成長を果たすには、それに見合った環境が不可欠としました。そして彼の最も有名な論は「欲求五段階論」で最上を「自己実現」といたしましたが、実はその上があったことに晩年気づいたりしたそうです。
いずれにしても荻村が「よい組織環境を作る」というマネジメント信念を貫いたのは、このマズローの心理学が心の支えになっているからです。マズローの論は深いので別の機会に詳細をしたためたいと思います。
再見!!
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